DETOUR

2020米国大統領選挙、米国政治、勉強したこと気づいたこと

駐妻のSNSデトックス (原因、やり方、結果)

 突然ですが、先月SNSデトックスをしました。そのきっかけから結果までを書き残します^^

 1、はじめたきっかけ

私の場合、2か月前他州からの引越しも終わり、生活が落ち着いたころに顕著にSNSを見る頻度が増えました。一つ家事をするたびにソファーでゆっくり携帯を眺める。そしてあっという間に一日が終わる。そして一日の終わりには、あー今日は何もできなかったとささやかな自責の念に駆られると、そんな不のサイクルの日々が続いていました。それにそんなに強い問題を感じないまま過ごしたところ、ある日Youtubeでイーロンマスクのインタビュー動画の中で飛び出たある言葉が頭に焼き付きました。

 

   "Comparison is the thief of joy"   比較は喜びの泥棒である 

    - アメリカ第26代大統領 Theodore Roosevelt

 

この動画(一番下にリンクを貼っています)ではイーロンマスクがホストのJoe Roganと様々な話題について2時間半超話し合うのですが、上記はSNSの話題の中で飛び出た言葉です。SNSには”完璧”な写真ばかり投稿されいて、実際よりずっといい生活を送っていて幸せそうに見えるが、実際そうではない。そしてそれらと比較することで自分の幸せが失われている。ということを話していました。

それを聞いた時、ハッとしました。意識しないままに、私もSNSで自分を比較しているんじゃないか。比較だけではなく、自分が参加できなかった日本での友達の集まり、会えない友達等、アメリカにいることでの自分の不自由さを無意識のうちに心に摂取しているんじゃないかと、その時に初めて気づきました。そして同時にこれは何とかしなければとおもい、まず現状を見つめなおしてみました。

 

2、SNS中毒に陥る原因と問題点

①原因

私たちをSNSに向かわせる原因は、暇つぶしやその場の気まずい雰囲気を紛らわせるためなど多くありますが、駐妻として私は寂しさ新しいことからの逃げが要因でした。駐妻になると、ほぼ一から異国の地で生活を作らなければいけません。住環境も、生活や習慣も新しい、そして友達も家族もいない日本の友達も遠く離れた地で、寂しさを感じます。その為、SNSに投稿される近況などを見て、友達や他人と繋がっている気持ちになるのです。これは駐妻に限らず、日本にいても同じことだと思います。

また、駐妻として他国に住んでいると、日本にいるよりも新しい何かを始めることの気持ちのハードルが高いような気がします。何か新しいことを始めたいけれど、何をしていいかわからない。面倒くさい。そんな気持ちが次第に面倒くささに変わり、すぐ手元の携帯ににげてしまっていたのです。

 

②問題点

上記に記載したSNSによる「繋がり」、しかしそれは多くの場合は一方的なものにすぎません。例えば友達の投稿をみて寂しさが紛れたとしても、コメントを書き込んだりして会話が生まれない限り「コミュニケーション」とはいえず、娯楽にすぎません。テレビと同じです。しかし投稿された生活のごくごく一瞬をみるだけで、その人のすべてを知っている気になり満足し、実際に話をすることが減っているような気がします。

そして使い方を誤ると嫉妬が生まれ、自分の生活に満足を得られずなくなります。同じ地元や境遇で育ったのになんでこうも違うのかなどと、見当違いの嫉妬感情を抱き、比較することで自分の幸せを侵食される事態に陥ります。 わたしもSNS上で素敵な駐妻さん達をたくさん見つけましたが、今思うと少なからずその人たちの生活と自分の生活を比較してしまっていたような気がします。

このようにSNSには、投稿をその人のすべてだと信じ込み、繋がっている気になり、また比較や嫉妬により麻痺して、自分の幸せを幸せと感じることすらできなくなってしまうかもしれないという、恐ろしい弊害があるのです。

 

3、SNSデトックス実行

自分の中毒症状に気づき原因や問題点を洗い出した後に、実際にデトックスを行ってみました。最近Youtuberでも行っている人を多く見かけるので、その人たちの体験も参考にしています。

①ルール

実施するうえで、下記の経った二つの簡単なルールを設けました。

InstagramFacebookTwitterを開かない

 →携帯上で無意識に開かないように、全てフォルダに入れて隠しました

Youtubeはニュースを見るのにも使うので適度ならOK

 ・3週間実施して様子を見る

 

②結果

思ったより簡単でメリットも大きく、本当にやってよかったです。端的に言うと、デトックス中は下記の事が起こりました。

・1日見ず、投稿を見逃してしまうともうどうでもよくなる

・最初の3日間ほどは何とも言えないような寂しさに襲われる

・気持ちがとても楽になった

・頭の中で考えることが増えた

・使える時間が増えた

 

私の場合、開くたびに見ていない投稿からずっと追っていっていたのですが、一度見逃してしまうともうどうでもよくなりました。開き直りと意地が逆に有利に働きました。(笑) しかし最初の数日は心にぽっかり穴が開いたような虚しさ、寂しさを感じ、その寂しさをSNSで埋めていたんだと気づきました。しかしそのあとはもう快調で、増えた時間で料理を頑張ったり、外に出かけたりしました。また、寂しさがまた襲った時にも、人は人、自分は自分と割り切り乗り越えました。

 

デトックス後のSNSとの付き合い方

このデトックスを実施してもう1か月ほどたちますが、残念ながらあれ以来一切SNSを見ていないという境地にはたどり着いていません。しかし、Twitterは全く自分には必要ないと思いアプリ自体を消したりと、SNSに向かう時間は減りましたし、明らかに以前よりは健康的な付き合い方になったことは間違いありません。

見るうえで下記のことを一層意識するようになりました。

SNS上の情報はあくまで「娯楽」である

・投稿された情報がその人のすべてではない

・自分の人生と比較しない

SNS上で人と繋がりたければ、メッセージなどを送り会話を生む

 

4、まとめ

SNSを見ることが良くないことだとは思いません。掃除の知恵や料理など、実際に多くの情報を入手して学ぶことができます。また実際に情報を発信して、ビジネスチャンスを得たり収入を得ている人もたくさんいらっしゃいます。しかし、もし私のように、SNSを開きすぎる自分に嫌気がさしたり、無意識に自分の生活を比較しているんじゃないかと心当たりがある方は、是非一度やってみることをお勧めします。極端に一切見ないのではなく、一日何回、何分などの制限を設けることでもいいと思います。4日ほどの短い期間でもいいので行い、どう変わったかを感じてみてください。自分をつかった実験のようで、結構楽しいですよ。

 

5、参考動画

1、Joe Rogan Experience #1169 - Elon Musk

私がSNSとの関係を見直すきっかけになった動画です。38:04あたりからSNSの話が始まります。ほかにも未来のAIの脅威やテスラ、空飛ぶ車など色々な面白い話をしています。

www.youtube.com

 

2、WHY I QUIT SOCIAL MEDIA FOR A YEAR AND WHAT I LEARNED

自身の経験を交え、わかりやすくSNS中毒の原因やデトックスの方法や結果を説明しています。脳科学の観点から、SNSがもたらすドーパミンにより人は快感を得て中毒になること、SNSは人が夢中になるように設計されていることなど、目からうろこでした。

www.youtube.com

 

2、Quitting Social Media: Social Media Detox Challenge | vlog 📱

私が好きなYoutuberが、デトックスについてのブログです。他にもこの人の動画は勉強になるものが多いです^^

www.youtube.com