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【まとめ】英語力がつく洋楽の聴き方

今日はずっと書きたいと思っていた、私が洋楽で英語を勉強した方法を順を追って書きたいと思います。

 下記の通り、洋楽を聞き始めたのは中学2年生から。

minichabi.hatenablog.com

 

①洋楽を聞き始めた当初の聴き方

ひたすらAvril Lavigneを聞くことから始まった洋楽との付き合いですが、最初のころ私は洋楽のCDを手にしても下記2ステップしか行いませんでした。

①曲を聞きながら、英語の歌詞が書いてあるブックレットに目を通す

②曲を聴きながら、歌詞の邦訳が載っているブックレットを読む

①は作りも比較的しっかりしていて、カラーで、大体歌詞だけでなく、アーティストの写真等も載っているかっこいい感じのものです。②は白黒で、訳者の評論?が最初に載っていて、その後に歌詞の邦訳が載っているものでした。日本で洋楽のCDを買うと、輸入盤でない限り上記2セットがついてくると思います。英語の歌詞は飾り程度で、私は曲のメロディーや、邦訳で知る歌詞の意味を知って満足していました。

 

②転機 //「テストのため」じゃない英語の発見

しかし高校に入る前だったでしょうか、中学から始まった英語の授業にも慣れ、徐々にですが語彙も増えていったころ、ふと思い立って聞きなれたLet Goのアルバムの英語の歌詞を見てみました。すると、知っている単語、文法がぽつぽつ目に入ります。それまでは教科書で習いテストのために「勉強」していた英語が、実際に言語として使われていることを改めて目の当たりにしました。そしてこれが私の中の英語の見方を変えました。

それまでは邦訳しか意識していなかったので、聞いているのは英語の歌詞の曲でも実際に自分が勉強していた英語とは繋がっていなかったんです。英語の歌詞もメロディーの一部。しかしテストのためとしか思っていなかったのが、実際にこうやって話されて、歌われているんだと気づき、しかもこんなに自分の身近にあったんだと感動しました。

 

③新しい洋楽の聴き方の発見

上記に気づいてから、英語の歌詞カードを食い入るようにみつめ、音楽を聴きながら英語の歌詞を目で追うことに没頭するようになりました。今まではメロディーの一部だった英語の歌詞も、何度も何度も上記を繰り返すうちに、どんどん英語に聞こえてきます。文章のニュアンスがわからないところは、邦訳に助けを借りました。何よりうれしいのが、自分が知っている単語、文章を耳で聞き取れた時。辞書などを使い、その箇所が増えることが楽しくて仕方がありませんでした。また、発音をまねたり、それまでは超適当に真似して歌っていた洋楽も、少しは、少しは歌詞に沿って歌えるようになりました。(断片的でまだとても英語とは言えませんでしたが)

 

④英語力をつける洋楽の聴き方

この発見以来、この【洋楽を英語の歌詞を見ながら繰り返し聞く】ことを私は今日までずっと行ってきました。その結果、英語を好きになり、洋楽を一層好きになり、また英語の語彙、読解、そしてリスニング、スピーキング力も上げたと思っています。

①曲を聴きながら英語の歌詞を目で追う

②わからない箇所があっても無視、もしくはその単語を辞書で調べる

③調べてもわからない場合(そして気になる)は、邦訳の歌詞を調べる

 

最初は同じ曲で何度も何度も繰り返して聞き、英語の歌詞を見なくても英語が聞き取れるようになってくるまで適度に続けるのがお勧めです。しかし②で完璧に調べてしまうと、「勉強」になってしまって楽しめなくなり続かないのです。あくまで曲を楽しむこと、どんな内容なのかを知りたいという好奇心が大きな二大柱。面倒くさければそこは流す。これを繰り返せば、だんだんいろんな曲でも、「メロディー」の一部に聞こえていたところ「単語」が聞こえるようになり、慣れれば「英語の歌詞」が聞こえてくるはずです。すると英語に耳が慣れ、真似したりしてスピーキング力もつきます。

 

また、邦訳を見てしまうとその訳者独特のニュアンスや言い回しが頭に残ってしまうようで、私は今は見ていません。語彙に「●●なんだ」「●●なの」等がついたり、"I"が「私」「俺」などで訳されているのを最初に見てしまうと、完全にその曲のイメージが日本語でついてしまいます。英語は英語で、日本語にない中世的な良さもあります。

例えば、Sam SmithのStay With Meという曲の中に、"Oh won't you stay with me? Cause you're all I need." という歌詞があります。これをまず英語で読まないまま、例えば「一緒にいてくれないか?あなたは私のすべてなんだ」のような邦訳を見てしまうとちょっとなんかその曲の印象が【日本語で】ついてしまいませんか?英語の書き言葉では日本語のように、女性的、男性的な語尾がありません。大事なことは、【英語の歌詞で英語でその曲の印象をまず最初につかむ】こと、それによって英語に慣れ、ニュアンスをつかむことができるようになると思っています。

とはいっときながら、私も下記のサイトに随分長いことお世話になっていました。いわずとしれた歌詞の邦訳の老舗で、そのバラエティーと膨大な曲数は群を抜くのではないでしょうか。実際このサイトから知った曲もとても多いです。英語の歌詞も載っていますし、ここで英語⇒邦楽の歌詞を順にみるのもよいと思います。

oyogetaiyakukun.blogspot.com

 

 

⑤まとめ

以上が私がやっていた洋楽での勉強法です。英語を「勉強」として教科書等で文法、語彙などを学ぶことも大事だとは思います。しかし、私自身が楽しくないと続かない三日坊主の性質なので、洋楽に出会わなければ英語も好きになってなかったでしょうし力も伸びなかったと思います。テストで良い点を取ることだったら、教科書通り勉強しておいたほうがいいかもしれません。しかし、洋楽や映画などで【実際に使われている生きた英語】に触れ、そしてその中に自身の知っている文法や語彙を見つけていくことで、英語学習は格段に面白くなると思います。ちなみに英語の歌詞は、曲名と"Lyrics" で検索するとすぐ出てきて無料で見ることができます。

普段あまり聞かない方は、まずは好きそうなジャンルや歌手を探してみてください。別に新しいトレンドの曲を聞かなくてもいいんです。どんな洋楽を聞けばいいかわからないとおっしゃる方、超適当ですが下記にいくつか新旧ジャンル様々で書き出してみたので良ければ聞いてみてください。有名なので歌詞も検索すればすぐ出てくるはずです。Wikiでアーティストの情報を調べたり、PVを見てみるのも醍醐味の一つです。

 

 

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San Fransiscoのフェリービルディング。先々週末に行ったきり、まだ思いをはせています。