DETOUR

2020米国大統領選挙、米国政治、勉強したこと気づいたこと

DMV 運転免許筆記試験 // マイノリティーであること

 

週末にようやく免許の筆記試験をうけに、DMVに行きました。

DMVとはDepartment of Motor Vehiclesの略でありアメリカの車両管理局で、免許の取得、更新や車両登録、ナンバープレートの取得等、車に関する一連のことができる場所です。日本でいうと運転免許試験場+運輸支局というころでしょうか。

長期で赴任した場合、日本で国際免許を取っていたとしても有効期限は1年なので、改めてこちらで筆記と実技の試験を受けて免許を取得しないといけません。州によっては国際免許を提示すれば試験がないところもあるようで(?)、羨ましい限りです。

 

しかしこのDMVアメリカでは【待ち時間がとにかく長い】と悪名が轟いています。私も渡米前にアメリカ人の知り合いに、アメリカでまた免許を取らないといけないなーなどと話していると言われた言葉が、とても苦い顔で「ああ…DMVね…Good Luck…」。今回行って、その理由を痛感しました。

携帯番号の下4桁で電光掲示板に載り、呼ばれていくんですが、幸い私たちの筆記試験の待ち時間は19番目で2時間(それでも相当長い)ほど待って済みました。しかしその他の手続きは待ち組数がなんと60超え…。さすがに予約サービスもあるようですが……恐ろしい…。

 

そしてその長い長い待ち時間、筆記試験の勉強もそこそこに、周りの人たちを観察しました。普段行く買い物とは違い、これだけ多くの人が一定の場所に留まっているところはこれまできたことなかったんです。DMVはまさにアメリカ全体の人種構成を凝縮したようでした。

日本人含むアジア人はアメリカではマイノリティーと言われていますが、下記サイトでみても5.7%しかいません。多くの日本人の方々は大きな都市におり、私が住んでいるような街ではもっと割合は低いはずです。白人が76.9%、黒人が13.3%、ラテン系が17.8%。そしてまさにDMVにいる人たちはその割合だったように感じられました。日本人及びアジア人は、私たちともう一人の日本人男性のみしか見かけませんでした。 

U.S. Census Bureau QuickFacts: UNITED STATES

 

以前どこかのTEDトークかなにかで、「アメリカでは、アジア人はどう扱っていいのかわからない存在」と言われていたことを耳にしたことがあります。黒人は差別と闘ってきた長い歴史があり、ヒスパニック、ラテン系もトランプ大統領に差別的なことを多く言われて戦っています。日本人もかつて戦争時に差別されていたこともあったようですが、現在の政治上でも「アジア人」の人種はそこまで表舞台に登場していません。

 

 でも個人的に、観光地などではなく、あきらかにアジア人として目立つこういう場に行くと、まだなんかちょっとだけ緊張するんですよね。なんというか、見られている、目立っているというような意識が働き、変なことしないようにしなきゃという気持ちが芽生えます。おそらく私がこれまで人種が関係する出来事や事件等についてニュースなどで多く見てきたための過剰反応だともおもいます。そして日本にいる海外から来た方々も、そんな思いをしているのかと想像するとなんだかちょっと反省します。

留学していたころはその恐れが今より大きく、目立たないようにしなきゃという気持ちも状況によっては強かったですが、おろおろしては逆効果なので、堂々としていればいいんですよね。遠慮したりする必要はありません。ひとりの人間として周りにも優しく、ルールも守ればなんの問題ないと思っています。しかし、大げさかもしれませんが、些細なことでも「日本人」「アジア人」であることについて何かひっかかることを言われたりすることもあるかもしれないと、常に心構えはしているつもりです。

 

 そんな中今回のDMVでは、受付で並んでいたときに前にいた高校生くらいの男女二人組に声をかけられ話しているなかで、おそらく同い年くらいに見られていたということくらいのハプニングしかおきませんでした。(笑) そして肝心の筆記試験も、無事夫婦二人とも合格しました。実技試験に向けてまたのんびり練習します^^

 

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買い出しからの帰り道。

 

洋楽で勉強した方法と、サンフランシスコについての記事も、今週書いていこうと思います^^