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Hand in Hand - ハリケーン救済募金でのセレブの恩返し

アメリカは今、2つのハリケーンにより甚大な被害を被っている。

テキサス州を襲ったハリケーンHarvey(ハービー)、またフロリダを襲ったIrma(イルマ)と、大型ハリケーンが立て続けに襲ったのだ。そんな中、9月12日に下記題名の番組が放送された。

 

"Hand in Hand: A benefit for Hurricane Harvey Relief"

アメリカの主要放送局であるABC、CBS、FOX等が中心となり、テキサス州を襲った大型ハリケーンの被害者支援のために寄付を募る趣旨の番組だ。

 

驚くべきが、その内容だ。日本でも名がとどろくような有名なセレブたちが大勢出演するのだが、彼らが募金を呼び掛けるだけではなく、なんと募金をしようと電話をかけてくる人たちの電話を彼らが取るのだ。人のためにもなり、セレブとも話せるかもしれないとなれば、一層人々の募金欲を掻き立てるだろう。番組の一部始終が見ることができる上記のYoutubeのビデオを是非見てほしい。悲惨な状況を伝え、募金を募り、さらには実際に電話を取る姿も映っている。

   

また、出演や協力しているセレブの名前は下記にリンクを張っている公式ページの下部に記載されているが、特に知られている名前を一部下記に抜粋する。

Beyoncé / Justin Bieber / George Clooney / Leonardo DiCaprio / Drake / Hilary Duff / Selena Gomez / Tom Hanks / Nicki Minaj / Oprah Winfrey / Justin Timberlake / Julia Roberts / Gwen Stefani

www.youtube.com

handinhand2017.com

 

もちろん募金を集める側の観点から見れば、彼らが出ることで注目度が高まり、より多くの人々の関心、募金が見込める。しかし私には彼らが「自身の名声があるのはファン、国民に支えられているため」ということを自覚し、この機会にその「恩返し」をするべく社会的役割を懸命にこなそうとしているように見えたのだ。チャリティーとして無給で一生懸命募金を訴えかける彼らの姿が私の目にはそう映り、非常に感動した。

 

現在のアメリカでは、トランプ大統領の差別的言動や、Charlottevilleで起きた出来事によるナチスや白人至上主義問題、DACA廃止による移民問題など(いずれも今後ブログで取り上げたい)、人種やLGBT、性などの差別による分断の部分が目立っているように見える。アメリカの正式名称、The United States of Americaになぞらえて、"Devided Nation"という表現も聞いたほどだ。

そんな中、今回結果として$14Mと約15億円以上もの募金を受けた事実が、しっかりとしたアメリカ国民の団結(United)を象徴していると思う。