DETOUR

2020米国大統領選挙、米国政治、勉強したこと気づいたこと

トランプ大統領がついた嘘の数々

うそ (嘘):事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽 (いつわ) り。

 

家族につく嘘や友達につく嘘、いずれも大半が人との関係を悪化させるものだろう。では政治の世界でつく嘘はどうだろうか。嘘が嘘であると暴かれてしまったら。しかもそれでも訂正も謝罪もなく、頻繁に繰り返されてしまったら。いままさにアメリカがその答えを表している。

 

少し前の記事になるが、米国で発行部数第3位を誇る新聞であるThe New York Timesが2017年7月21日にトランプ大統領が就任以来についた嘘をまとめた記事を発表した。

www.nytimes.com

 

それぞれの嘘といわれる記述に、その発言日と、事実の情報が下記青字引用のように書かれている。内容は、政策内容や金額、イラクへの侵攻や中国などについての外交についてから、自身がタイム誌のカバーを飾った回数など様々だ。括弧内の事実の冷静なツッコミにもはや少し笑ってしまうものもある。

"Jan. 21 “A reporter for Time magazine — and I have been on their cover 14 or 15 times. I think we have the all-time record in the history of Time magazine.” (Trump was on the cover 11 times and Nixon appeared 55 times.)"

”April 18 “The fake media goes, ‘Donald Trump changed his stance on China.’ I haven’t changed my stance.” (He did.)

" June 21 “Right now, we are one of the highest-taxed nations in the world.” (We're not.)"  

 

この記事を読んで驚いたことは、もちろんこの嘘の多さもそうだが、その嘘の頻度だ。先ほどのリンクのページをスクロールしていくと、カレンダーのような図が2種類のっている。最初の図はトランプ大統領が公の場で嘘をついた日をオレンジにして表したもの、2番目の図は公の場で嘘もしくは誤った情報を伝えた日を同じくオレンジで表している。これだけ毎日のように真実ではない情報を流しているのだ。それもアメリカの大統領が。にわかに信じがたい。

 

トランプ大統領はこれまで、新聞やテレビなどのメディアが自身に都合が悪い情報を報道するたびに、それらを"Fake News"(偽造ニュース)と呼び糾弾しきた。しかし大統領がFake Newsを自ら発信していることを裏付けたこの記事を突き付けられ、はたして反論できるのだろうか。

 

「嘘をつくと友達をなくす」と私は幼少期に親によく言われていた。トランプ大統領の就任以来、要職の人物が次々とホワイトハウスを去っている。「友達」では語弊があるが、まさに大統領にとって、そしてアメリカという国にとって必要な人々を周りから失っているのは、彼がつく嘘も原因の一つであることは疑いないだろう。

 

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今回の記事についての参考動画を2つ下記に記載する。

 

①テレビ局MSBCのニュース

同記事が取り上げられており、またこの記事を書いた記者の一人も出演している。

www.youtube.com

 

②テレビ局ABCのThe Viewというトーク番組

Castの一人であるJoy Behar(青い服を着た女性)は、大統領がShort term memory loss(短期記憶喪失)があり「嘘をつき10分後に言ったことを忘れるのでは」とまで責めている。

www.youtube.com