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米国駐在帯同予定(2017.2) // 新米主婦 // 洋楽、英語マニア // 米国政治ウォッチャー

アメリカを襲う自然災害はパリ協定離脱のせい?

メキシコでの巨大地震、テキサスを襲ったハリケーン、またカリブ海の島々やフロリダに上陸するハリケーン等、ここ最近北南米で大きな自然災害が続いています。

 

ハリケーンIRMAがフロリダ州にあるトランプ大統領所有の別荘、Mar-a-Lagoにも直撃するとあって 「神が怒っている」という意見もどこかで見ました。というのも、これまでのトランプ大統領の批判をかうような言動等も一因のようですが、主には地球温暖化を否定したともみなされている、パリ協定の脱退です。

 

2017年6月1日、トランプ大統領は地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定を脱退することを明らかにしました。このことにより、大統領自身が地球温暖化を信じていないのではないかと疑念が国民に生じ、それについて本人もはっきりと明言をしていません。

 

●その際の全スピーチ

www.youtube.com

●スピーチ全文 

www.whitehouse.gov

脱退について言及する初めの部分

 3:29 - 

"Therefore, in order to fulfill my solemn duty to protect America and its citizens, the United States will withdraw from the Paris Climate Accord -- thank you, thank you -- but begin negotiations to reenter either the Paris Accord or a really entirely new transaction on terms that are fair to the United States, its businesses, its workers, its people, its taxpayers.  So we’re getting out.  But we will start to negotiate, and we will see if we can make a deal that’s fair.  And if we can, that’s great.  And if we can’t, that’s fine."

 

パリ協定離脱は選挙時から掲げていた公約ですが、脱退直後からフランスの̄大統領が異例の反対声明を出したり、米国内世論も離脱反対に大幅に傾いていました。

 

ではなぜそのような状況になることを見据えてまでトランプ大統領は離脱を決めたのか。それはラストベルトと呼ばれる、かつて栄えた工業地帯や石炭、石油業石炭業界を守ることが一つの要因となっています。

 

ラストベルト(さびついた工業地帯)とは、 かつて製造業の中心地として栄えた地区のことを指し、現在は多くの企業が撤退などして衰退してしまっています。ここに住む多くの貧しく不条理を感じている白人たちが、変化を求めてトランプを支持したことが、彼を大統領にした非常に多くの原動力ともいわれています。そしてその人達を守るための脱退、つまり彼らの支持を失わないためという戦略でもあるように見て取れます。

 

そしてトランプ大統領は先ほどのスピーチの中で「私はピッツバーグ市民によって大統領に選出されたのであって、パリではない」、つまりあくまで彼はアメリカ第一主義として、他国のために自国の利益を削ぐことはしないといっています。

しかしこれに対し、ピッツバーグ市長のBill Peduto氏は

 

"Shock"

"Hillary Clinton won the city of Pittburg with nearly 80 percent of the vote"

(大統領選では)ピッツバーグではヒラリークリントンが80%の票を集めていた

"What you did was not only bad for the economy of this country but also weakened America in this world" 

あなたがしたことは、この国の経済だけではなく、アメリカを弱くした

 

とCNNに出演し反論し、脱退後も各州でパリ協定の規定を保持する取り組みを続けるということを明言しています。

www.youtube.com

 

 このように混迷を極めたパリ協定離脱ですが、その脱退に反意を唱えていた人たちが今回、「実際に起きている地球温暖化を否定し、神を怒らせた」というキリスト教が70%を占めるアメリカらしい考え方がうまれたようです。

 

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そういえば、関東大震災津波が起こったときににも、熱烈なキリスト教徒の女の子が、「無神論者が多い日本に対して神が怒って津波が起きた」という信じられないような動画をYoutubeに挙げて、避難が殺到したこともありました。この少女はTroll (= 釣り)だともいわれていましたが、今回のように信じられないような自然災害には、「神」という言葉が出てきがちのようにも見えます。

 

*上記で述べた少女の動画を非難する内容のビデオ

(残念ながら少女のオリジナル投稿は削除されています) 

www.youtube.com

  *Youtubeの字幕機能を付けてみることをお勧めします

David Soは韓国のルーツを持つ米国在住のYoutuber/コメディアンですが、この少女の動画を挿入し痛烈に批判しています。Troll₍釣り₎じゃないかという声があるという一方、

"I assume that you were talking about the way she looked"

彼女の外見について言ってるんじゃないの?(怪物のトロールにかけて)

というなど、非常に爽快なほど批判していて、日本人として見ていてすっきりしました。